3月18日、前川國男氏が設計した岡山県庁舎を見学してきました。前川國男氏といえば、モダニズム建築の巨匠・ル・コルビュジェ(近代建築の三大巨匠)の弟子として知られ、日本の建築界をリードしてきた人物です。前川氏の弟子たちの中からも、後に日本を代表する建築家が多く誕生していると思うと、「ここがその原点なんだ」と、ちょっとわくわくしました。岡山県庁舎に着いてまず驚いたのは、そのスケールの大きさです。ただ、それと同時に「歴史ある建物なのに、なんだか綺麗すぎない?」という不思議な感覚もありました。調べてみると、2024年に耐震改修が行われ、外装も大規模に整えられていたとのこと。館内には前川國男氏の紹介や、今回の耐震改修工事の内容をまとめた展示コーナーもありました。今回は時間の都合でじっくり見学することはできませんでしたが、3年半もの期間をかけて行われた改修工事は内容がとても充実しており、建物を大切に守り、次の世代へつないでいこうという思いが伝わってきました。外観の雰囲気を損なわずに改修されている点も印象的でしたが、何より、岡山県がこの庁舎を「残すべき建物」と判断し、ここまで手をかけて保存していること自体に、前川氏の建築が持つ価値の大きさを感じました。この建物に関わった方々にとっても、きっと誇りに思える仕事なのではないでしょうか。建築の力と、それを支える人たちの思いを改めて感じた見学となりました。(建築部 T・M)

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