モデル工事として山口県内では初の試みである、『ICT施工stageⅡ』を当現場で取り組むことになりました。私自身もまずはICTのstageⅡについて深く理解することから始まりました。これまでは土工や舗装といった工種ごとに作業効率を上げ生産性を向上してきましたが、今回のstageⅡではこの工種単位のアプローチから工事全体へICT技術を浸透させ、データ分析を含む全体の効率化を目指しています。そこで、今回の工事ではICT施工stageⅡの実施要領にある、「施工段取りの最適化」と「進捗状況等把握による予実管理」を取組むことに決めました。施工段取りの最適化に関しては、WEBアプリケーションソフトを使い、現場の全ダンプトラックと積込機械にスマートフォンを持たせ、リアルタイムで衛星情報からお互いの位置関係を確認できるようにしました。また、各車両の走行履歴や運行速度、積込・荷卸時間も確認可能です。進捗状況等の把握による予実管理については、ドローンで施工エリアの点群処理を行い、そのデータをWEBアプリケーションソフトで解析します。そして、取得したダンプ台数との差分を割り出すことで、正確な進捗状況の把握と工程遅延の早期発見および対策を行います。時間があるときに現場にお越しいただければ、より詳しい説明ができると思います。（土木部 Y・H）
